MSMの健康作用
イオウの補給による細胞修復
- 身体に欠かせないイオウ
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ヒトの身体にはイオウが含まれていることはご存知でしたか? ヒトの体内には、成人男子(70キログラム)で約200グラムものイオウが含まれています。イオウは、カルシウム、リン、カリウムに次いで体内では四番目に豊富なミネラルで、ヒトのカラダには欠かせないものです。
イオウは、コラーゲンやプロテオグリカンなど皮膚や軟骨や紐帯などの結合組織を作るために必要な成分で、健康的で若々しい肌や髪、爪の維持にも欠かせません。また、軟骨や腱、骨などの成分にもイオウが含まれています。健康な身体を維持するために、イオウは欠かせない成分なのです。
- イオウの供給源
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昔から温泉に含まれるイオウが、傷の治りを良くすることは知られていました。けれど、イオウの栄養学的な価値については、これまであまり注目されてきませんでした。その理由として、イオウが身体に比較的多く存在するため、カルシウムやマグネシウムのように補充すべきミネラルとしての認識が得られなかったと考えられます。
しかし、近年、イオウは生命活動において重要な役割を有しており、カルシウムやマグネシウム、亜鉛などと同じように、栄養素として不足しないように注意すべきミネラルであることが明らかになってきています。たとえば、体内からイオウが不足すると、肌や髪の毛、爪はツヤが無くなり弱くなり、関節や筋肉のダメージの回復力が低下してしまいます。MSMはイオウ成分を約34%含有しており、体内への吸収率も非常に高いので、イオウの有力な供給源となるのです。
ロコモティブシンドローム対応素材
- ロコモティブシンドロームとは
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ロコモティブシンドロームとは、骨、関節、筋肉など運動器機能が低下して寝たきりや要介護の危険性が高まっている状態の総称です。ロコモティブシンドロームとその予備軍は4700万人にものぼると推計されています。要介護や寝たきりになる人の4人に1人が『関節の痛み』や『転倒などによる骨折』などの運動器の障害が原因であり、急速に高齢化する社会においてロコモティブシンドロームへの注目度が高まってきています。
MSMはロコモティブシンドロームの
予防を助ける
- 関節の健康をサポートする
(関節軟骨の修復) -
関節を滑らかに動かすために、関節液が潤滑油の役割をしています。この関節液が減ってしまうと、軟骨同士が直接ふれあうようになり、軟骨が次第に減っていってしまいます。さらに進行すると、骨同士が直接ぶつかるようになり、痛みが発生するのです。このように重要な働きをしている関節液の主な成分が、コンドロイチン硫酸という物質です。そして、このコンドロイチン硫酸を生成するのに欠かせない成分こそがイオウなのです。
- 関節の健康をサポートする
(関節の痛みと炎症の緩和) -
さらにMSMは、イオウの供給源として関節軟骨の修復を促進するだけでなく、炎症や痛みを抑える効果があります。そのため、従来の関節向け素材ではあまり効果が見られなかった、炎症性の関節炎(リウマチなど)の痛みや炎症の緩和や、スポーツによる筋肉や関節のダメージにも効果が期待されます。
炎症や痛みを抑えるメカニズムについてはまだ十分にわかっていない点もありますが、その効果については動物実験やヒトでの臨床試験で確かめられています。
- 筋肉の健康をサポートする
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MSMは、体内の抗酸化能を高めて、運動に伴う酸化ストレスを低下させ、運動後の筋肉痛と疲労感を軽減する
- 運動に伴う酸化ストレスと
慢性炎症を低減する -
1.MSMは運動後の酸化ストレスを軽減させ、脂質過酸化反応および蛋白質のカルボニル化を軽減する。
2.MSMは、抗酸化能を増強し筋損傷の低減に役立ち、脂質過酸化反応の減少、またそれに伴う細胞膜損傷も低減し、血中のCK(クレアチンキナーゼ)およびLDH(乳酸脱水素酵素)が低下する。
美容・アレルギー
- 美肌・アンチエイジングのためにも
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健康的で美しい肌を維持するためには、多くのビタミンやミネラルとともにイオウが欠かせません。イオウにはコラーゲンの合成を促す働きに加えて、コラーゲンの柔軟性を高める働きもあるからです。
イオウが不足すると、細胞の柔軟性が低下して硬くなり、しわの原因になってしまいます。MSMは美肌などの美容・アンチエイジングにも効果が期待されます。
- 抗アレルギー
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アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などの原因の一つに、鼻粘膜、肌、気管支粘膜のバリアーが弱くなっていることがあります。MSMは鼻、皮膚、消化管などの上皮組織を強化する働きがあり、環境毒素、寄生虫、アレルゲンに対するバリアー強化の役割があることが示唆されています。
MSMは皮膚や粘膜のバリアーを強化して、アレルゲンを入り込みにくい状況を作り、さらに抗炎症作用によって、アレルギーを軽減する効果が期待されます。